家訓二ストの

「FUKUSHIMA

  復興ビジョン」


 


今後、福島での除染にかかる費用は30兆円とも推計されます。なおかつ30兆円をかけた跡に、誰も住めないゴーストタウンが広がっていては何のため、誰のための復興か分からないのではないでしょうか? 


これから示す復興策は、どれも根拠もない家訓二ストの妄想です。しかし7つの策をすべて実現しても30兆円はかかりません。つまり、費用の面では可能なレベルの妄想なのです。


今回の復興プランのポイントは、未来に希望を持てること! すべてが、子供たちのため、そしてお父さん、お母さんの笑顔を担保し、なおかつ働く場所を提供することを想定します

明るく豊かな社会を実現をめざすJCにとって、将来に不安を残す禍根があるのなら、1秒でも早く解決することが求められます

 

では、家訓二ストの復興ビジョンをご覧ください^^ 

 

 


  1. 100年後、福島原発跡地に首都移転をする

  2. 移転を実現させるメッセージとして、福島リニアを設置する

  3. 立ち入り禁止区域を街ごと保存し、防災と過ちを学ぶ公園とする
  4. 観光客誘致&雇用確保を目的に、「宮崎駿ランド」を実現する

  5. 圏内の児童、そして移住希望者に対し、生涯にわたっての医療費無料を約束する

  6. 100表の精神で、世界最高峰の教育環境を整備する

  7. 子どもたちに「道徳」。大人世代に「家訓づくり」を!

     

■首都移転について

原発事故以降の補償金、各種支出は、「ひと」のいない机上の空論でした。同じくドブに金を捨てるにしても、そこにビジョンがあれば、未来に希望を持てる支出(投資)になるはずです。100年後の首都移転の提言は、放射性物質が収まり、廃炉を実現した後の街の姿を描くものであり、また公だけなく民間の投資を呼び込むプランです。

これにより、現状の地権者は高く土地を売却できるだけでなく、故郷に帰る積極的な理由にもなりえます。また都市計画も進み、新住民を呼び込む起爆剤になることを想定します


■福島リニア

福島第一原発をかかえるエリアは、東京から約250km。リニアで結べば30分の時間です。現在計画されている東海リニアの費用をあてはめても、約5兆円程度の投資で、福島リニアは実現します。これは100年後の首都移転のための投資であり、また国土の新機軸としての期待を想定します

※福島リニア 新水戸駅は、15分の距離! 福島(新首都)をささえる前線基地として茨城の発展にも寄与するプランです

 

■防災公園

東日本大震災後、福島の立ち入り禁止区域を除いては、復興のため瓦礫の撤去や、各種公共工事が進んでいます。しかしエリア内においては、3月11日以降も時計がとまり、あの日あの時のまま、津波の被害も地震の被害も、ある意味コールドケースに保たれたままです。これは、1つの財産、そして未来に教訓を伝える遺産と考えます。エリアのないを公園に指定し、将来の公開にそなえ、現状のままでの保存していくことを提言します。さらに、修学旅行生の誘致を積極的にすすめ、参加校には、公費での100%補助を約束していきます。今回の復興資金の無駄遣いの項目に、鳥取のご当地アイドルのプロモーション費用8000万なんてものがありました・・・ 防災公園と、来園者をまねくスキームに資金を投入することを提言します


■宮崎駿ランド

観光業は、雇用創出効果がたかく各種サービス産業をあまねく発展させる裾野の広いカテゴリーです。現在、行政がすすめる工場誘致では、新設の工場で4分の3の補助をしていますが、今は無人化の工場が多いの実情で、波及効果や、雇用効果については多くを望めないなのが現状です。目標とする東京ディズニーランドでは、年間1万8000人のキャストが職を得ています。補償金だけ何十万も支出する現在の施策では、悪銭身につかずの格言どおり、心の健康によくない状態です。汗をかき、お客様の笑顔を提供することでサラリーを得る。これほど豊かなことってあるでしょうか?


宮崎ランドでは、3000億を支出し、ディズニーランド並みの施設を建設します。ここには、宮崎作品で登場した歴代の実物大のセットを復元し、「カリオストロの城」「ラピュタ」「魔女の宅急便の街並み」「千と千尋の神隠しのお風呂」等、日本全国の関心をあつめるランドの建設をすすめます。また経常黒字が確保できるよう運営に基金をつみたて財政面でも潤沢なバックアップをしていきます。また特設の保育園を併設し、地元の子供を育てる施設としても活用し、福島を夢と希望あふれる子どもための先進地とする取組をめざします。

さらに3000億を周辺の都市計画に投資し、ランドとの一体化したまちづくりを実現します。この時、モデルとするのが「となりのトトロ」的な風景の保存と、構築。懐かしく新しい街で、単にテーマパークの建設だけにとどまらない自然と共生するFUKUSHIMAの価値観を発信していきます。


っていうか、宮崎ランドいきたいな~^^ 


■こどもの医療費の負担

福島から避難した住民の帰村が進まない現状があります。これは雇用や社会資本の遅れの問題にくわえ、福島で子育ての不安をもつ親御さんがいることが原因です。放射性物質の人体への影響は、ない!というレベルにするのは、もちろん、帰村者、そして新たに移住する住民には生涯にわたっての医療費を負担すること盛り込みます。現在の避難者数は26万人。そのうち子供が2割として5万人。この5万人に生涯すべての費用負担をしたとして、ひとり3000万かけても、たかだか1兆5000億円です。無駄な除染より、「安心」が買えるのでは、安いのでは?



■教育への施策

現状では国の補助のもと、教育環境の整備が進んでいますが、肝心の子供の姿はなく、結局、従来の手法を踏襲しているだけで、未来に期待のもてる施策はありません。日本は、幕末の米沢藩の米100俵の精神で有名なとおり、限られた資本を未来を担う子供たちに投資してきた実績のある国です。また明治政府も、これに習い総理大臣よりも高給なお抱え外国人をまねきいれ教育に従事させた歴史があります。

福島でこそ、最高の教育が実現できるように、高額でもいい最高の授業を提供できる教師を赴任させる他、エリア内の全生徒が15歳以上になったとき、全額国負担で、海外に1年間留学できるインセンティブをつける等の施策を加えることで、全国から羨望のまなざしをあつめる教育都市・福島を実現します。教育環境を目的とした移住者が現れることを想定したプランです。年利5%の新住民を招き入れることで、20年で人口を倍増させます


 

■道徳教育と、日本初の家訓都市の誕生へ!

新首都福島では、こどもたちが健やかな成長を託すため、道徳の授業を必須科目とします。この授業(カリキュラム)には、日本JCのノウハウを最大限反映する他、地域で学校をさささえるコミュニティースクールと、全国からのボランティアティーチャーによって幅広く、様々な価値観と触れられる学び舎とします。とくに、子供たちだけでなく親世代への教育施策を組み込むことが特徴で、家訓づくりプログラムを軸とした親学を徹底させることで、全世帯家訓をもつ日本初の「家訓都市」を誕生させます。

最先端の教育にくわえ、心をはぐくむ道徳の先進地となる取組は、世界中から注目されることとなり、福島の真の復興をたたえるだけでなく、2030年 家訓づくりがノーベル平和賞を受賞する最大の理由となることを想定します


~さいごに~

いずれも家訓二ストの暴走、妄想全開の復興プランです。しかし、読者の皆様には、1つでも2つでも納得していただき、賛同いただけるプランではないか?と自負しています。


ヒョウタンから駒。あるいは、嘘から出た誠。

福島の未来の憂うすべての人の思いが重なるとき、真の復興が始まるものと考えます。


そして、そんな天下の愚策、献策を、提案し実現できるのは、JCという組織だけなのではないでしょうか?

少なくとも、誰もいいだせない「除染って無駄じゃない?」という素朴な声も、行政でも、あるいは補助金をもらっているでもない自主独立のJCだからこそ、言える組織であると思います。

 


 

  

 

家訓二ストの

「FUKUSHIMA

  復興ビジョン」②

 


国破れて山河あり

 

画像は、福島県川内村の「いわなの郷」の写真です。

人間様の喧噪をよそに、福島の自然は、見事な紅葉をむかえ私たちを迎えてくれました

 

しかし、この村は、目に見えない恐怖。放射性物質との戦いの最前線の街でした。平成26年10月1日、一部残っていた村の帰宅困難地域が解除され、ようやく復興への足掛かりができたところでした。

 

いつでなく、今。そして、どこでなく、この日本で、そんな不合理が起こっている街があるのです。

 

 

村では、血が流れています


福島県川内村は、いわき市の上に接し、また村内の一部が30km圏の避難地域にかかったことで、村全体で避難。そして、避難地域が解除がされた後も、3000名いた村民は、半分程度しか戻ってきていないそうです。

 

戻ってこない理由は、様々です。

放射能の問題、雇用の問題。そしてこの地域の一番の問題は、コミュニティーの崩壊と感じました。

 

帰っててこない村民の事情は様々、村では、あくまで自主的な帰村を促しながらも、たくさんの施策をうつことで、環境整備に努めていました。しかし、現実は、除染のための作業員ばかりが目立つ村の姿であり、あるいは、元々寒村であった場所に、有力な雇用先があるわけでなく、寸断された村をつなぐことはもとより、新しく創ることもまた難しいものです。

 

楢葉町に住んでいたメンバーは、被災後、川内村役場に避難していたことを教えてくれました。その役場は、いまもボロで質素な作りのまま・・・ 復興予算にかこつけて、都内の税務署の改築に支出した予算が12億円。そもそも、福島原発は、東京に電気を送る施設です。明確な被害者と加害者がいて、どちらに、費用をかけるべきか、もはや議論をするのにもあきれます。

 

苦しいなか、空も食わずの状況で、わずかな食糧をわけあい激震にたえた日本人の美徳と、復興のための資金を北海道から沖縄までわれ先にと、無駄遣いをつづけているお役人さんたちが、同じ日本人とも思えません。お金はもちろん、知恵、そして復興をするためにあらゆる権益をこえ、すべての財産がこのエリアに投下されることを望みます。

 

放射性物質による大地の汚染は、昔の話でなく今、この村で起こっていることです。そして流れる血の止血もせずに、何億というお金をかけ見当違いのバンソウコを貼っています。

 

風土とは、山、川、文化。そしてそこに暮らす人々の営みがあってこその「風土」です。そして東日本大震災。そのあとの原子力発電所の事故は、1000年、2000年という単位で、自然と人間がつくってきた「風土」を一瞬で壊そうとしています。

 

壊すのも、人間。しかし作るのも人間です。

 

一見、自然のように見える山や河も、実は、人間と自然の共生の風景です。たとえば、里山の知恵のように、人間が手をいれ共生し、美しい景色をつくってきた歴史が日本にはあります。

 

今の復興への過程は100点ではありません。

しかし、失敗をみとめ、いなおって、次の知恵を絞ったっていいじゃないのでしょうか?

ここで10点、20点の失敗を惜しむより、100年後の1000点を目指していきましょう

 

短い時間の中での見学会でしたが、少なくとも除染は、誰も幸せにできないスキームでした。土砂をけずり、落ち葉をあつめても、風がふけば山からあらたな汚染土が流入するだけ、そもそも、田畑の表土を削ることって、一番豊かな土をなくしてしまうことです。

 

米一俵の値段が8000円という今日、除染が済んだあとに、農業を再開する農家がどれだけいるのでしょうか?そもそも、できたお米に放射性物質が含まれるリスクはまだまだあります。では、あきらめるべきなのか!?そもそも、汚染の指標となる空間線量0.23マイクロシーベルトって、何の単位で、そして本当に危険なものなのでしょうか???


これから福島県全体にかかる除染費用は、一節には30兆円に上るともいわれています。 

仮に一戸あたり2500万円?だとしたら一兆円で、何件の家が建つのか。一億円で4軒、その一万倍で4万軒の家が建つ計算か。一戸2000万円なら5万戸だ。雨風が吹けば、たちまちに元通りになってしまう、まさにその場しのぎの効果なき現行の除染作業の空しさが募ります。


3000人の村で、帰村できたのが1000人。そして、いまこの村では年間100億円の除染費用をかけています。

この費用で何ができるのか?どぶに捨てる100億ならば、こどもたちが未来に希望をもてる100億円にすべきです

 

いまだ続く、原発事故以降の地域の破壊・・・

壊したのも、人間。だったら、作るのも人間の仕事です。


ただし、そのためには、もう少しの智慧と、決断と、そして人々の関心が集まることが重要です。首都圏に住んでいる皆様、少なくとも福島で作られる電気は、福島でなく東京に送られてきたものです。広義にいえば、加害者は、東京。そして被害者は、今も泣き続ける福島の皆様です

 

セシウムいりの米をくえ!とはいいません。お互いにベターな道をさぐり、そして心を寄せましょう

まだまだ、自分自身、何をしていいか分かりませんが、川内村の見学で感じたことを数回にわけブログで紹介させていただきます

次号は、家訓二ストによる暴論復興ビジョンを提言してみたいとおもいます 

 



 

  

 

家訓二ストの

「FUKUSHIMA

  復興ビジョン」③

 


平成26年10月31日 福島ブロック南双葉JCさま10月例会として、家訓づくりプログラムを開催させていただきました


国旗があって、JC旗があり、そしてゴングから始まるJCの例会。しかし、JCメンバーには、当たり前すぎる風景も、被災地のLOMさまでは、いまだに難しい現状がありました。


この日本の中で、いまだ立ち入れない区域があるって信じられますか?
そして立ち入り禁止区域のなかでは、3月11日以降、時間は止まったまま・・・ 国道沿いのしまむらでは、ガラスの割れた店内で、商品であったであろう服が無造作においてあるままでした・・・



LOM支援委員会さま、そして家訓ニスト。そして友情によって導かれた鉾田JCさまを加え、最高の例会をつくることができました^^

 

日本には古くから、子孫に残す教訓や戒めなどを「家訓」として残してきた歴史があります。


本例会は、故郷への想いを繋ぐべく地域復興を担う青年地域人として、地域の温故知新に触れ再認識するため、日本青年会議所セミナープログラム「家訓づくりプログラム」を活用し、郷土愛溢れる人財の育成を図ることを目的としています。

 

理事長である小野田理事長は、震災のあった11年度に加え2回目の理事長職となります。12名と少なくなったメンバーさんは、地域をささえる最後の砦として、復興に、仕事に、JCにがんばっておられます。

 

しかし、会場となった川内村、そして南双葉JCさまのエリア内のおかれた状況を考えると、その歩みに希望のもてる要素はほとんどありません。いまだ立ち入り禁止区域がひろがり、解除されたとして、町民の帰村は進まず、コミュニティーは崩壊し、村では、いつ終わるとも思えない不毛な除染作業がつづいています。

苦しい時だからこそJC。しかし、メンバー拡大!の前に、ひとがいない・・・ 百聞は一見にしかず。家訓ニストのみた被災地の現状は、想像を絶するものでした・・・

 

地域で必要とされるJCというより、いまこの地域だからこそ、JCが必要だと強く感じました。

復興には様々なステージがあります。まず止血、除染作業がすすみ、また帰宅困難地域が解除されつつある現状は、ようやく血がとまった段階です。そして次は傷をいやし、さらに怪我(事故)にまけない体力をつくるステージです。地域コミュニティーを復活し、さらに新しい血(住民)を招き入れ、病気にならない、そして苦労したからこそ、どこからも羨望のまなざしを集める輝く地域をつくる必要があります!

 

小野田理事長による例会設営の依頼は、2つ。

1つ目は、セレモニーをするようなきっちりした例会ができていなかったので、基本からやり直したい!

そして、2つ目は、故郷を再生させるために、まず郷土の風土と、風習をまなび、郷土愛を再確認することから考えたい!とのことでした。

 

故郷再生と、家訓づくり?一見、関係なさそうなキーワードですが、家訓づくりこそ、地域を再生させる最初の道しるべだと家訓ニストは考えます。

中国の古典、孟子の一節にこんな言葉が登場します。

 

みな曰く、天下国家と。

天下の本は国にあり、国の本は、家にあり。

家の本は、身にあり     (孟子)

 

家訓ニスト流に、読み砕くと、

 

評論家ぶって、国を語っても、結局国家とは、あなた自信の姿です。

郷土の文化と風習は、受け継ぎあなたが作るもの

新しい地域をつくるためにまずはあなたの「家」から始めてください

 

あなたの街で、JCはどんな存在ですか?

少なくとも南双葉では、JCは唯一の希望のように感じました。

青臭く、未来を語り。あるひとは、商いを通じ、あるひとは、例会を通じ、地域のおかれた現状と、真摯に向き合う南双葉のメンバーさんこそ、JAYCEEの鑑であると、断言できます。

 

この日の例会では、例会前に川内村役場にて現状の問題点の報告と、除染作業の現場の見学、そして汚染土の仮置き場の視察の機会を設営いただきました。

単にオブザーブするだけでなく、お互いに学び、気づきあい、成長できるJCの神髄を観た1日となりました。

 

最後になりましたが、設営いただきました小野田理事長さま他、南双葉JCのメンバーの皆様。そして、例会の窓口としてご尽力いただきました荒俣委員長をはじめ、LOM支援委員会の皆様。無理な?お誘いにも関わらず快くご参加いただいた関川理事長をはじめとする鉾田JCの皆様、あらためて感謝もうしあげます

 

こんないい例会はめったにありません!

微力ながら例会のお手伝いをさせていただいた家訓ニスト。これからも南双葉の勝手に応援団を標ぼうして、影に日向に、そして家訓づくりにお手伝いさせていただくことを宣言します! 本プログラムは南双葉で使っていただくために開発したのかもしれません。改めて、出会いに感謝。そして未来に感謝です!