土曜学習と青年会議所と家訓づくり


 

 

 

 

 

 

■地域で支える教育環境

 

平成27年11月7日 広島県尾道市因島南小学校を会場に、因島JCさまの11月例会として、「家訓づくり、ひとづくり、道づくり」のお手伝いをしてきました

 

この日は、尾道市内すべての学校で、土曜学習を実施しており、各学校ごとに特色をいかした様々な取組を実践されていました。

 

因島南小学校では、土曜学習として

①子供たちへの道徳の授業

②親子での家訓づくり

③地域への貢献活動(お掃除隊)

 

上記のカリキュラムを用意されています。

 

地域と家庭、そして学校と見事に網羅した素晴らしい内容となりました。

この時の「地域」とは、校外活動を受け入れる住民の皆様だけでなく、例会の設えに奔走する青年会議所のメンバーのことも含まれます。

 

見慣れない黒スーツの一団が、学校にやってくることで、子供たちにもいい緊張感が生まれる?っと、校長先生がおっしゃってくださいました

 

今後、こうした取り組みが、因島だけでなく、全国各地に伝播することで、子ども達をとりまく教育環境が劇的に変わるのではないでしょうか?

そんな夢を感じる開催となりました^^

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■土曜学習とは?

  

文部科学省では、子供たちの土曜日の豊かな教育環境の実現に向けて、学校教育法施行規則を一部改正し、地域や企業の協力を得て、「土曜日の教育活動推進プロジェクト」を進められています。 

 

教育とは本来、「学校」「地域」「家庭」のそれぞれが子ども達のために不断の努力をし支えるものです。

学校だけではいけないし、もちろん、地域だけでもいけません。


多様化する社会にあって、子どもたちを取り巻く環境が激変していると言われていますが、シンプルに考えれば、飯くってクソして寝る、たかだか半径2~3キロのエリアの環境を整えるだけで十分だと考えます。


そして一番大事なのが「家庭環境」です。

土曜学習の推進などで、学校や、地域での取り組みが加速するなか、プライバシーの保護?がネックになり、一番大事な各家庭内での意識醸成が手つかずのままである現状があります。


家訓づくりプログラムの役割は、まさにこの「家庭教育」に手をつっこむこと、そして親子で改めて、なにが大事か?を考える場所となることを目指しています。


親御さんからは学校に対し、意見をする場所や教育委員会への訴えなど、たくさんのツールがあるなか、学校からの各家庭への「お願い」は、まさに「お願い」でしかありません。


こうした一方通行を、「地域」。とくに「青年会議所」が、家訓づくりなどの設えを通じて、良好な関係をつくれると幡谷は考えます。そして、こうした素晴らしい教育モデルが、因島だけでなく、新潟県の小千谷JCや、神奈川の小田原JCなど、続々と誕生しています。 

 


 

 

 

 

 

 

 ■土曜学習と青年会議所

 

画像は、尾道JCさんが独自に取り組む地域での道徳の授業の写真です。

 

尾道JCさんでは、エリア内の20をこえる小学校すべてに声掛けをし、趣旨に賛同いただいた10の学校で、「こころの授業」を実施しています

 

この「こころの授業」は、尾道JCさんが独自に開発した道徳のカリキュラムで、委員会メンバーさんが、講師として教壇にたち、ワークショップをまじえながら、さいごに感謝の手紙を書くという内容です。

 

道徳の必修化が進む中、教育現場では教材不足や、「道徳」の捉え方の問題など試行錯誤が続いています。

地域に根差す青年会議所が、教室をジャックし、生徒たちに直接伝えることの意義は大変ふかいものです^^

 

この道徳のカリキュラム化の際には、幡谷もお手伝いしています。 

しかし、肝心なのは内容よりも、学校という閉ざされた空間にJCのメンバーさんが教壇にたつ!という一点だ!っとの、激励をよせさせていただきました


こうしたLOMさんの独自のカリキュラムは、福島の二本松JCさんや、富山JCさんの偉人伝の取組など、実は、隠れたトレンドになっています


また日本JCでは、土曜学習に対応できる「徳育ゼミナール」や「領土領海プログラム」。「選挙をまなぶカリキュラム」など多くのコンテンツを有しています。

土曜学習を推進する文部科学省からも、青年会議所の活躍を期待されています。

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■家訓づくりの役割

 

画像は、因島南小学校の校長室での写真です。

30年ぶりに?校長室にはいりました^^;

 

校長先生と因島JCさまの関係を拝見すると、強いつながりを感じました。

そうしたつながりは、一朝一夕で出来るものでなく、長い伝統と、地域に根をはる活動をされてきた実績が背景にあると感じました

 

校長先生からは、家訓づくりを通じて、お父さんお母さん、そして子供たちが、楽しく作業する様子が印象的だったとお褒めの言葉を頂戴しました。

運動会や、地域の活動があっても、「親と子」が一緒に作業する内容はこれまでなかったっとも、レビューをいただいています。

 

JCの目線からいうと、学校を筆頭に違う団体さまと協働の事業を行うことは、ただでさえめんどくさい議案書が、更にめんどくさいことになります。

 

しかし、その苦難の先には、これまで感じれなかったイノベーションがまっている!とも思います

 

改めて、全国で展開される土曜学習に、青年会議所の皆さんが活躍されること、そして「家訓づくりプログラム」がそのお手伝いをしていくことを夢想します^^

因島JCの皆様、ありがとうございました!