教育を補う「おせっかい」のすゝめ


 

 

 

 

 

 

 

鳥取の養護学校で、看護師さんが集団で辞職したというニュースをききました。
報道された内容をみると、問題の本質がずれているな・・・っと感じています。

何が違って、何が必要だったのか?
家訓ニストなりの答えを用意しました


教育は、学校や塾だけで行うものでなく、

「家庭」「学校」「地域」の3つの輪が重なって、子どもたちを育むべきだと家訓二ストは考えます。

  

問題が起こった時。その解決を「学校」サイドに求める報道がつづきますが、家訓二ストはこの姿勢に反対です。

問題があれば、3つの輪にそれぞれ問題があるというのが事実です。そして、この場合多くが「家庭」に問題を抱えているというのが現実ではないでしょうか?

 

家訓づくりプログラムは、そんな「家庭不足」を補うために開発されました。

そして、3つの輪の3番目、この「地域」とは何か?というのが、今回の考察です

 

子ども達を育むために地域で何ができるのか?そして、そもそも地域とは、どこからどこを指すのか?というのは難しい問題です

 

その答えの1つが、各地に存在する青年会議所の存在だと思います。JCに集うメンバーは多種多様であり、また利害関係がないからこそ、他人の子どものために汗を流せます。どこのLOMでも、子どもむけの事業をかかえているのも、すごいし、PTAを地域と言ってしまうと、当事者という側面もあり、言いたいことがいえないものが、JCならいえる!というのも利点です

 

また高度成長期の子育ての情感を研究してみると、地域に足りないものは、「おせっかい」でないか?という仮説が抽出されます。これは、東京の下町に育ったビートたけしさんの証言で、昔は、おせっかいなおばさん、おじさんが、子どもの面倒を自主的に見てくれた上に、飯まで食わせくれていたっとの話に由来します。

ドラマ化もされた自伝小説の「たけしくんハイ!」に描かれた濃密な地域社会は、いまや絶滅寸前です。

 

こうした「おっせかい」おばさんの存在は、いまでいう託児所や一時保育の役割を持つほか、喧嘩の仲裁や、あらゆる問題の緩衝剤になっていたと推測できます。しかし、今はおせっかいをやける地域のおばちゃん、おじちゃんがいなくなった・・・と言えそうです

 

高度成長期なら、バカな親がいて学校になぐりこんだとしても、おせっかい軍団が、

「あんたバカもほどほどにしなさい!先生に迷惑をかけるんじゃないよ!」っと叱りとばしてくれたでしょう

しかし、今なら、バカ親が反撃するはずです

「あんたに言われる筋合いはない、何の権利があって口をだすんだ!訴えるぞ」っと(_)!!

 

この「おせっかい」の入る隙間のない、「バカ親VS学校」のむき出しの関係は、往々にして学校側、とくに先生に多大な負担をもたらしていまいます。学校関係者に心を病んでしまう方が多いのも、先生の問題でなく、「地域不足」そして「おせっかい不足」の副作用なのかもしれません

 

家訓二ストは、こうした「地域不足」を補うために解決していくために3つの提言をします

 

その① 地域のお祭りを大切に

その② PTAに保護者以外の地域の人を

その③ JCは、嫌われても「おせっかい」であれ!

 

 

昨日、地域不足、おせっかい不足が原因ともいえる、残念なニュースが報道されました。

一部のバカ親のために、看護師さんが一斉に退職したというニュースです

 

残された子ども達のケアもあり、耐えに耐えてきたが、もう無理っというのが、辞めた先生方の本音ではないでしょうか?今回の報道をみても、学校側の体制に問題を求めるばかりで、難癖をつけた親の責任はほったらかしです。バカはバカ。いつの時代も、一定数のバカはいたことでしょう。最近の事件の多くは、バカ親が増えたのではなく、「おせっかい」不足で、問題が大きくなってしまっています。

 

事件が起こる前にやれることはたくさんある。

家訓づくりは、もちろん、転ばぬ先の杖が一番尊い・・・ 家庭不足はもちろん、地域不足を補える自分であるように、おっせかいに、がんばっていきます(^_-)

 

 

以下原文です

 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150608-00000099-mai-soci

 

鳥取県立鳥取養護学校(鳥取市)で、医療的ケアを担う看護師が不在になり、ケアの必要な児童生徒9人が通学できなくなっていることが分かった。以前から要員不足の事情があり、ケアの一部が遅れたことを保護者から批判された看護師6人全員が、一斉に辞職を申し出た。県教委は看護師の配置や相談体制の不備を認め、後任の人材確保を急いでいる。

 

  県教委が8日の県議会で報告した。同校には小学部から高等部までの児童生徒76人が在籍、うち33人がたんの吸引などのケアを必要とする。看護師6人は非常勤で、5月22日の授業終了後に全員が辞職の意向を伝えた。看護師の1人は、ケアが数分遅れたことについて、ある保護者から威圧的な言動を繰り返し受けたと訴え、他の5人も不安を募らせていたという。

 

  医療的ケアの必要な児童・生徒は現在、保護者同伴で登校するか、校外のデイサービス施設で教員の訪問授業を受けている。施設を利用せず家庭訪問を希望しない児童生徒4、5人が授業を受けられない状態という。

 

  野坂尚史校長は「本来は8人の看護師が必要。一刻も早く人材をを見つけたい」と話した。県教委は「医療的ケアを必要とする児童生徒が増え、看護師の体制が苦しかったとも聞いている。組織としての受け止めなどが不十分だった」と釈明。県看護協会などに派遣を要請中で、近く学校でのケアを再開する方針という。【小野まなみ、真下信幸】