「いただきます」の本当の意味

動物の虐待に関心が高い西欧では、近年、家畜の飼育環境についての法律を次々に施行させています。

 

たとえば、鶏舎に太陽光が注ぎ込むように!とか、出荷のさい、鶏がストレスがかからないように、ギュウギュウに押し込むなっとか・・・

 

でも根源的なことをいえば、鶏は殺されてしまう運命です。そこに動物愛護の考え方を導入されると混乱してしまいます。

 

人間は、誰かの命をいただかないと生活できない業(ごう)の深い生き物です。


しかし命と向き合う方法には、なにか別の方法がありそうです。 

家訓二ストは日本人ですので、西欧人の善意には反対です。

 

殺してしまう鶏さんであれば、死んだあと、隅々まで美味しく食べてあげることが、何よりの供養なのではないでしょうか?クジラを食べちゃうのはかわいそう・・・といっても、牛や、豚ならいいのか?という疑問もわきます


日本人なら日本人らしく、万物に感謝し、「いただきます」と大きな声で、楽しくごはんを食べたいものです^^ そしてこの「いただきます」には大きなルールがあると思います。

 

数ある日本語の中で、とくに崇高な「いただきます」の響き。

では、あなたは「いただきます」の本当の意味をいえますか?

 

家訓づくりプログラムでも、必ず紹介している「いただきます」の意味を改めて考えてみます。

 

 

西欧や、他の地域でも食事の際にも、「いただきます」とよく似た祈りをささげる習慣があります。

 

たとえば、ミッション系の幼稚園に通っていた家訓ニストは、「天にましますわれらの父よ 願わくば吾を救いたまえ・・・アーメン」というセリフを暗唱したのち、ご飯を食べていました。

 

しかし、日本に古くから伝わる「いただきます」とは、ちょっとニュアンスが違います。そして、この違いこそが、日本を日本とたらしめる、とてつもない知恵なのです。

 

キリスト教やイスラム教の文化圏では、神さまは、ひとり。食事の際、感謝する対象も当然一人です。

しかし、日本の「いただきます」には、たくさんの対象が含まれます。

 

つくってくれたお母さん

働いてくれるお父さん

お米を育てたお百姓さん

太陽、水、風などの自然

お米という植物のもつ「命」

 

古くから日本には、米には7つの神様がいるといわれ、米粒を残すと目がつぶれるとの言い伝えもあるそうです。西欧と日本の違いの最初の点は、八百万(やおよろず)と表現される多様な神様との向き合い方の違いです。

 

そして、外国と日本の違いの二点目は、神様への感謝の表し方の違いです。

西欧では、神様への感謝は、教会にいったり祈ったり、絶対であるひとりの神様と向き合う感謝が多いようです。しかし日本では、米一粒だけでも7つの神様がおり、いちいち祈ったりできない状態です(*_*)

 

では、日本人はどうやって「いただきます」という「感謝」を現してきたのでしょうか?

答えは、「残さず食う」というシンプルな答えです。

 

植物だって1つの命。その命を奪った以上、残さず食べることが、最低限の礼儀である!と日本人は古くから言い伝えてきました

 

そして感謝を行動に還元する文化は、「おかげさま」という言葉でも説明することができます。「おかげさま」を漢字で書けば「お蔭様」となります。

 

カゴに乗る人、かつぐ人。そのまた草鞋(わらじ)を作る人

 

我々の生活は目に見えないたくさんの善意が積み重なってできたものです

電気、水道、ガスはもちろん、コンビ二に並ぶ弁当も、あなたが乗っている車だって、対価としてお金は払ったとしても、目にみえぬ、名前も分からないたくさんの人の「陰」で、地球はグルグルまわっています。

 

じゃー「お蔭さま」にはどう感謝を表せばいいの?

答えは簡単。あなた自身が「影」となり。自分の与えられた役割を、精いっぱい演じることが大事になるのです

 

お父さん、お母さんから、「人に迷惑をかけないこと!」と言われたことはないでしょうか?

僕自身、めんどくさいな・・・っと思って聞いてましたが、今は違います

 

「ひとに迷惑をかけない」こととは、「お蔭様」の論理の一対の考え方であると確信しています。

 

地球上すべての人が、「お蔭様」の気持ちをもち、「ひとに迷惑をかけない生き方」を実践し、毎日のごはんを「いただきます」っと笑顔で食べる。

家訓二ストが、考える地上の楽園とは、そんなありきたり日常が、世界中のひとが甘受できる世の中のこと夢想しています

 

 

数年前、ノーベル平和賞を受賞したケニア人の女性が「MOTTAINAI」(もったいない)という日本語の意味を問いかけ、世界中に発信してくれました。

しかし、「MOTTAINAI」より、「いただきます」の方が、何倍も美しい言葉ではないでしょうか?

 

100の説法、屁1つ。

大事なものは、行動です。

 

「いただきます」と元気に発して、ご飯粒をのこさない毎日をすごしましょう^^

 

それでは、今日も「いただきます」と声と共に、感謝の一日を!

そして、家訓二ストはノーベル平和賞を「いただきます」(ー_ー)!!