なぜ日本には老舗が多いのか? かしまJC 2月例会『家訓・社訓』開催報告

創業200年以上の会社が、世界で一番多い国を御存知ですか?

答えは、日本の3000社。2位のドイツ800社を大幅に上回る数字です。

 

では、皆様にもう1つ質問です。なぜ長く続く会社が多いのでしょう?

家訓二ストの考えた答えは、これっ「社会から必要とされてきた」からです。これは、社会に必要とされるように努めてきたとも表現できそうです。

 

必要とされる企業は、すべからず社会へ貢献しています。そして貢献の手法は多種多様です。

 

たとえば、値段での貢献!これは嬉しい(^_^)/。自分たちの儲けを抑え、お客様に還元する、こんな企業は地域でも愛されるでしょう。しかし、安い値段で提供するために、仕入れ業者を叩き、品質をけずり、無茶をする・・・これは、値段をさげたとしても、社会に貢献はできていません。商売に、無理があるとホコロビとなり、長い歴史を刻めないものなのではないでしょうか?事実、ダイエーを筆頭に、ディスカウントといわれた大手流通チェーンは、30年といわれる企業の寿命と等しく市場の表舞台から去っています。

 

企業の社会貢献は、英語でいうとCSRと表現されます。多くの大企業が積極的に取り入れている概念ですが、家訓二ストの目から見るとちょっとトンチンカンに感じます。花をうえたり、掃除をしたり、それも尊いものですが、企業は、自らの企業活動のなかでこそ、「貢献」を意識すべきと考えます。

 

ネジをつくっている会社は、誰よりも丈夫で、丁寧なネジをつくる。そのネジが、車となり、橋となり、社会を支える!これが、貢献です。企業の大きさ、小ささは関係なく、至誠天に通ず。おのおのが、切磋琢磨し、自分たちの会社の得意分野を極め、お客様に必要とされる会社になるべく、努力を積み上げる・・・

 

日本をつくってきたものは、お役所で書いた作文でなく、それぞれの地域で、懸命に働き、働き蟻さんのように、地味で、かつ誠実な企業こそが、地域を社会をつくってきたものと家訓二ストは確信しています。

 

社会に必要とされる会社であり続けること・・・ それは、流転する社会と共に変化することとも同義です。たとえば、江戸時代、火縄銃をつくっていた職人さんが、明治なり失業。しかし、鉄の加工という特殊なノウハウをいかし、自転車のスポーク製造に転職、そしていまは、自動車の部品までつくる上場企業に発展しているそうです。あるいは、売上高3兆円のブリジストン。起業時の商いは、なんと「足袋」(たび)の製造です。足袋の拡売のため、滑り止めの素材として足裏にゴムを貼った商品が大ヒット! そしてそして、今は世界一のタイヤメーカーに成長しました>^_^<

 

今も、タビを売り続けていて、売上3兆円になっていたでしょうか? 歴史にifがないにしても、世界的なタビブームがおき、中には10万を超える高級タビが登場・・・したとしても、不可能・・・です(*_*)

やはり、「お客様に必要とされる」ことの積み重ねが、タビ→ゴム→タイヤっと、華麗な転身をもたらしてきたのでしょう。

 

かくいう、家訓二ストの家業も、醤油製造業から始まり、時代のなかで蔵をしめ、醤油から、塩、砂糖、調味料・・・っと、商売を替えに変え、気がつくと百数十年の歴史をつむぐことができました。転身?という格好のいいものでなく、とにかく決算の度に、繰り返される苦し紛れドタバタ劇が、醤油屋さんから、食品商社という、なんでも屋さんに移ろうことができました。これも、社会に必要とされてきた?証拠でしょうか(*_*)

 

創業200年をこえる会社3000社。その中には、3000通りの物語があり、おのおの200年分の社会貢献があったはずです。そして、今まさに起業をしたあなた! ブリジストンも、トヨタも、三菱も、創業時は、とーちゃん、かーちゃんのやってる個人商店です。ただし成功者には、1つの共通点があります。「お金はなくても夢がある!」そう、あなたも、社訓という志を高く掲げ、未来の老舗、未来のトヨタを築く一人なのです!

 

 

かしまJCさま 2月例会の機会に家訓づくりプログラムをご採用いただき、若い起業家を交えた設えで、2月例会のお手伝いをしてきました。お題は「100年続く 会社づくり」~家訓・社訓でハッピーライフ~ 

 

・・・って、このプログラムで、100年つづく会社にしちゃうの!? そして頂戴した時間は、短縮バージョン、涙の60分(T_T)/~~

オーダーをくださった笹沼副理事長の屈託のない笑顔と目茶ぶりにたえ? トレーナーとして、なんとかセミナーをやりきりました^^;

 

家訓二ストの母校は鹿島にあり、寮生活の中、中高と6年間すごした思い出の地です。また婆ちゃんの実家は、ここ鹿島。現在3つある第2の故郷です<(`^´)> 例会には恩師も会場に駆けつけていただき、また、かしまJCのメンバーの中に、たくさんの同級生や後輩も含まれ、お題の100年続くか?は、100年後にしかわかりませんが、少なくとも1つの家族のような楽しい雰囲気の中、家訓づくり、社訓づくりに挑んでいただきました。

 

100年続くか・・・は、100年後にしか分かりません。

しかし、1つ言えることは、始めれば、必ず1日目は訪れるということです。作成いただいた家訓、社訓が伝えられ、家族に、会社に、地域に、健やかな成長をもたらすことを祈念しています。

 

次の家訓は、3月7日 福島いわき市にて開催予定。

SEE YOU NEXT 家訓 いわきでお会いしましょう!

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コメント: 1
  • #1

    ぎちょー (土曜日, 22 2月 2014 10:23)

    社会に必要とされてきた。
    奥が深いですね(*^^*)

    水戸青年会議所も地域に必要とされてきたからこそ62年の歴史を紡いできたのでしょうね。

    この先70年、80年、そして100周年を迎える際には家訓プログラムといえば水戸っとなる様なしくみ作りをしていくのも家訓ニスト様の使命だと思いますm(__)m

    日々、頑張っておられる事は重々承知の上ですがラストイヤー(*^^*)
    ぜひともガッチリ土台作って下さい。

    自分も微力ながらお手伝いをさせてもらえればと思います。

    昨夜はお疲れ様でした。