意気あふれる人財育成会議さまへ、「バトン」を渡してきた話

画像:名古屋テレビ塔っ
画像:名古屋テレビ塔っ

 

やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ(連合艦隊長官、山本五十六)

 

 

 

会社の経営者であれば、社員さんに動いてもらうことは比較的簡単です。それは、給料を払っているし、明確な指揮系統があるからに他なりません。これが家族であったり、友達であると、頼み方に工夫が必要なのではないでしょうか? 

 

そしてJCの中は、ひとに動いてもらう事を学ぶ要素もあります。それはメンバー相手であったり、上司にあたる理事であったり、もちろん、市民や行政の皆様を「動かす」ことにも挑戦していきます。対価のない関係性のなか、あるいは目上の方、もっというと関心さえない第三者に、「動いて」いただくことは、ものすごく困難な事です。

 

 

 

家訓づくりプログラムは、60分、あるいは90分という短い時間で、「人を動かす」ことに挑戦するプログラムです。家訓二ストは、受講いただく皆様を、動かし、さらに人々を幸福にしちゃうプログラム作成のために、以下のようなロジックの設計をしました。

 

 

1、その気にさせる 2、学んでいただく 3、させてみる

 

 

 

これは、連合艦隊長官、山本五十六の言葉に由来します。曰く「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」です。JCでは、「まなび、きづき」を強調しますが、これで終わったら何の価値もありません。そこから、学びを行動にかえ、「動かして」ようやく一歩目を踏み出したことになるのです。

 

 

 

今回のブログでは、見たことも聞いたこともない「ミッション」を渡され、受講いただく方だけでなく、はては日本国全体を、「動かす」ことを実現するプログラム作成を命じられた男たちの記録です。 

 

 

 

216日 名古屋にて、日本JC 意気あふれる人財育成会議の全体会議の席上、家訓づくりプログラムを実施させていただきました。単年度制のJCですが、「徳育」というキーワードでいえば、13年の未来を切り拓く日本人育成会議、そして11年の徳溢れる心醸成会議と、同じ背景と目的を共有する同志であります^^ この日は、家訓二スト幡谷。徳パックの渡部さん、そして本年度、プログラムの担当の田中さんと、時空をこえて3副議長のそろい踏みました。そしてこの3人は、プログラムの制作という重い十字架を背負わされました。それぞれが制作を強要された「ミッション」は以下のとおりです。

  

家訓二スト・・・「徳溢れる心を醸成させろ!」 

渡部さん・・・・「未来を切り拓く日本人を育成しろ!」 

中村さん・・・。・「意気溢れる人財を育成しろ!」

 

 

んな無茶な・・・っと言ってもそれがJC。そして、3人の副議長は、被害者友の会でもあるのです^^;

   

 思い返すと、1年前の214日。JC会館では、プログラムを生み出す迷路に、渡部さんが陥っている最中でした。当時の西村議長より依頼を頂戴し、同じように家訓づくりを紹介させていただきました。 

 

迷路の中の「徳パック」は、迷走につぐ迷走をかさね、まさに泥船が沈没する・・・という面持でした。プログラム化をすすめていく中で、一番むずかしいものが、「アドバイス」です。皆様が良かれ!と意見をくださってみても、頂戴した10の意見をそのまま10反映していくと、改善前よりさらに悪くなっていくものなのです。 

 

で、当時、家訓二ストがすすめたアドバイスは、1つ 

 

リニューアル前は、「しちゃいけないこと!」を積み上げるスタイルだったものを、「ありがとう」にリフォームさせたことです。皆様、この違いが判るでしょうか?一方は、しちゃいけないこと。つまりネガティブなキーワードです。そして提案した「ありがとう」は。ポジティブなこと。これは、前向きなワードです。

 

 ゴール地点である「未来への約束」は一緒であっても、ポジティブとネガティブは全く違う道であり、その違いは、セミナー中の笑顔の数であり、山本長官のいう「ほめてやらねば、人は動かじ」なのです。

  

そして、「ありがとう」には、1つの魔法をくみこみました。そのキーワードが「いただきます」です。

 

 徳パックの冒頭、「ありがとう」を書き出せなくても、「いただきます」の魔法をかけることで、「お母さんにありがとう」「お百姓さんにありがとう」「太陽に、水に、神様にありがとう・・・・」っと、無限に「ありがとう」が溢れだすのです^^

  

西村議長の道徳論は、明快で、「道徳とは実践である!」このゆるぎないコンセプトもプログラム化の肝となりました。「ありがとう」をつみあげた後、「未来への約束」を作成いただく。約束を実践いただくことで、未来を切り拓く日本人が育成されるというロジックでした。

 

「しちゃいけない」事と、「ありがとう」。

 

たったそれだけの変更でしたが、迷路の中で光明をみつけた渡部副議長は、一気にプログラムをつくりあげ、今なお、開催の依頼が続く「徳パック」を完成させました。こうした産みの苦しみは、家訓二ストも同じく歩んだ道でもあります。 意気あふれる人財とは、何のこっちゃか分かりませんが、田中副議長が迷路から抜け出れるよう、家訓二スト、そして渡部さんは、被害者友の会として、全力でお手伝いさせていただきます^^;

 

 最後に1つ、今年の徳パックのすごいとこを紹介します^^本年度の徳パックでは、作成した「約束」を中心にすえたカレンダーを制作できるキットつきです。これ、すごいです! プログラムを何度やっても、実際作成いただく家訓が家で実施いただけるか?不安がつのります。少なくとも、家に持って帰って、あるいは飾ってもらうために、様々なチャレンジをしてきました。で、カレンダー。そしてその真ん中には、子供が自分で書いた「未来への約束」が掲げられるのです! 飾りやすいし、捨てにくい! これに、絵でかいてもらえば、さらにレア度が増す設えです!

 

 たったそれだけの事からもしれませんが、これが光明です。そして苦労をしてきたからこそ、たどりつけた「光り」かもしれません。もっともっと苦労して、そしてもっともっと素晴らしいプログラムを作ってもらいたい・・・それもプログラム制作の経験者の切なる思いです。 

家訓二ストも迷路の中にあった時、たくさんの方のご厚意に甘え、なんとかプログラムを完成させました。恩に報いるとは、手伝ってくださった方でなく、新しいチャレンジをはじめた田中さんのお手伝いをして、報いるものと心得ています。田中副議長、思い切りプレッシャーをかけますが、渡部さんを、そしてこの家訓二ストをあっさり超えるスーパー徳パックを完成させてください!

 

やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。

そして、楽しくなければプログラムではない!

 

風岡議長のもと、皆様の運動が、ひとを動かし、時には厳しく基本、楽しく!

意気あふれる人財を育成いただくことを祈念します^^ がんばってくださいね!