「夜・梅・祭」とビジョンの関係

画像:表門奥、竹林のライトアップ
画像:表門奥、竹林のライトアップ

 

家訓づくりプログラムでは、家族に「目的」を持っていただくことを推奨してきました。それは家族に限らず、会社や団体においても同じことがいえます。有名大学に入る!、あるいは、売上高120%増!っというのは、目標です。では「なに」のために大学にいくのか?そして「なに」のために売上を伸ばすのか?あなたはきちんと整理できているのでしょうか? 

 

二ストが所属する水戸青年会議所には、先輩から受け継いだ「水戸未来ビジョン」があります。そしてその冒頭の理念には、こう記されています・・・

 

 水戸のまちの潜在能力を引き出し、可能性を再認識する

歴史から学び、新しい価値を見出す

新しい価値を具現化し、次代へつながる持続可能な共創共生社会を目指す

そして実践を通し、明るい豊かな社会の実現に貢献する

 

う~ん深い・・・

 

しかし、言葉だけを見たあなたには、理念は綺麗ごとを言っている。あるいは絵空事を言っていると感じることでしょう。今回の家訓二ストに脱線シリーズは、目的をもつことの大切さを水戸JCの「夜・梅・祭」という事業を通じ紹介させていただいます。

 

物語は、会場となる偕楽園の「ビジョン」から始まります。

 

偕楽園は、江戸時代末期、藩主・徳川斉昭公によってつくられ、以来、水戸市民。そして多くの観光客に愛されてきました。その特徴は、陰と陽の思想に基づいた公園設計にあり金沢の兼六園、岡山の後楽園と並び日本3名園とたたえられています。

 

陰と陽とは、単に明るい暗いっという意味でなく、陰陽の思想は、宇宙のバランスをあらわし光と影、万物は一対にあってこそ均衡が保たれるっと考えるものです。

 

これを斉昭公は、一張一弛と表現され、当時日本最大の藩校「弘道館」の付随施設としてこの偕楽園を作られたのでした。よく勉強し、時には遊興に興じ、そしてまた勉学にいそしめっと・・・

 

光ばかりを追い求めている現代に暮らす我々にとって、斉昭公が遺した偕楽園の陰。とくに表門より入り竹林をぬけ吐玉泉までのルートは、胎道を経るがごとく生まれ変わりの儀式のようにも感じるさせるものです。

 

 陰から陽へ、視界の開ける好文亭、千波湖を借景に用いる見晴広場で、ようやくあなたは「梅」と出会うこととなります。斉昭公の遺した遺構は、今も、偕楽園。そして弘道館として水戸のまちに鎮座しています。しかし、ビジョンについては、ほったらかし・・・という状況なのです。

 

 偕楽園を訪れたことのあるあなた。たぶんあなたは、駅に近い東門より入場されていないでしょうか?しかし、それは公園の哲学を無視した残念なルートです。ディズニーランドでたとえると、それはイッツ・スモールワールドから、入場していることと同義なのです

 

表門から入るルートにそい、人間の生まれ変わりを体感してください。そして一張一弛の思想のもと、よく学びよく遊び、人間なるものを深めてみてはいかがでしょうか?

 

桜にくらべ地味な印象の梅ですが、梅にあって桜にないものが1つあります。それは、香りです^^ そしてそれはインターネットでは味わえない五感で知るものであり、香りを強く発する「夜~朝」にかけてしか味わえない至高の贅沢なのです。

 

桜は、美しさを与えてくれるもの。しかし梅の花は、しとやかさを自分自身で見つけるものなのです。

 

3月15日 水戸青年会議所が主管する9回目の夜梅祭が開催されます。青年会議所では、斉昭公が示した「ビジョン」にそって偕楽園の本来の魅力を解放し、表門からの入場にとどまらず様々な提言や、おもてなしの企画を提案してまいりました。

 

改めて、水戸未来ビジョンの理念を紹介します。

 

水戸のまちの潜在能力を引き出し、可能性を再認識する

歴史から学び、新しい価値を見出す

新しい価値を具現化し、次代へつながる持続可能な共創共生社会を目指す

そして実践を通し、明るい豊かな社会の実現に貢献する

 

う~ん やっぱり深い・・・

 

夜間開放を実現させ、観光客に占領されていた偕楽園を市民に取りもどす戦い?は、「潜在能力を引き出し可能性を再認識」していることに他なりません。

また「歴史から学び、新しい価値を見出す」取り組みが、表門からの入場や、竹林のライトアップにとどまらず、「水戸検定」の立ち上げを経て、新しい知の交流が始まっています

さらに、「新しい価値を具現化し・・・」弘道の名の下、道を弘める活動の1つが夜梅であり、そして我が「家訓づくりプログラム」であります。すべてが「ビジョン」にそい展開されることで、明るい豊かな社会を実現させるのです!

 

 

青年会議所を核に、水戸を愛する様々な皆さまに支えれ、夜梅は奇跡の発展を遂げてきました。本年度も、これまで以上のオモテナシで皆様のお越しを心中よりお待ちしております。

 

 詳しくはこちら^^↓

 

http://www.yoruume.com/